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西村です。 今日は、先月「中学受験ナビ」会員向けにおこなったQ&Aセミナーで、お答えしきれなかったご質問についてお答えしますね。
つぎのようなご質問をいただいておりました。 読んでみますね。
■お子さまの学年
小1
いつも難しい話を楽しく伝えてくださって、ありがとうございます。
さっそく質問です。
息子は昨年の11月にサピの新小1クラスに入りました。 授業では、ほぼ2、3ページしかできないので、残りは宿題なのだと思いますが、子供がやりたがらないので、そのままになっています。
内容はとても簡単なものですし、今の段階では勉強に対するマイナスイメージをつけないためにも、無理矢理やらせたりはしていません。
「何かほかに復習になるような方法があれば……」と思っています。
にしむら先生からアドバイスをいただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。
ご相談ありがとうございます。
塾に通っている小学1年生の復習方法についてのご質問ですね。
結論からお答えすると、復習しなくていいです。
むしろ、復習しない方がいいです。
……というと、
「え、だってサピのテキストは冊子の一部しか授業で扱わないのに残りは無視して本当にいいの?」
って、思いますよね。
いいんです。
サピに限らず、どこの塾も小3までのカリキュラムは、受験に必須の内容ではないんですよね。
最難関受験指導塾のサピであっても、小3までは受験指導の専門家ではなくて、子育て経験のあるママさん講師が担当しますしね。
小学生低学年の勉強において、大事なことは、勉強を好きになってもらうことです。
そして、じつはもっと大事なことがあります。
それは、学校の教科書や塾のテキスト、市販のドリルなどの机上の勉強ではなくて、体験から学びを得ることです。
住居環境によりますけど、これからの季節、何か植物を育てるのにいい時期ですので、苗から何かを育ててみたり、好きなことを追求したり、勉強とは関係のなさそうな習い事をしてみたりすることです。
そんなふうにして、勉強している自覚なしに、実は学びにつながっているというのが、深い学びで、後から学力が伸びる子の共通点です。
そして、勉強の成績よりも、もっと大事なことは、いろいろ体験して好きなことを見つけること、です。
何でもいいんです。
何でもいいから好きなことがある子は、それが軸になって、原動力になって、今後その好きなことに関心が薄れても、また別のことに関心を持つんですよね。
そういう子は中学受験でも力強いですよ。
小4になったら日々の復習に精一杯になるので、それまではお子さんの関心を起点にいろいろ試してあげるといいと思います。
最後にひとつ言っておくと、小学生低学年でサピックスの成績上位クラスにいる子はほぼ全員、小6になるまでその位置を維持し続けることはできません。
あまり塾のマーケティング、周囲の保護者の熱に影響されすぎないように御用心ですよ。
大手の複数の塾に20年以上正社員講師として勤めた経験からのアドバイスです。
ということで、今回は「塾に通う低学年生の復習」についてお話しました。
ではまた明日!
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